第55回 古代官道(鴻臚館跡~三宅廃寺跡)を歩く  第49回 太宰府官道(太宰府政庁~春日)を歩く  第13回 金隈・板付遺跡

【日時】
平成22年12月7日(火)   (集合)西鉄:雑餉隈駅(東口)            
【参加人員】    49名                         初参加・新入会員 大田廣行さん
【コース】  西鉄:雑餉隈駅(東口)~西日本新聞印刷工場(久爾駅:くにえき)~板付中学校~福岡市埋蔵文化センター~高畑遺跡(警察学校)~厭付遺跡~弥生会館(昼食)~弥生小学校~那珂君休遺跡(下水道終末処理場)~那珂遺跡~比恵遺跡~山王公園(巨大雨水調整池プール)~百年橋通り(瑞穂交差点)~手羽屋~美野駅(JR博多駅 ) 

第61回歩こう会は12月7日9:50西鉄雑餉隈駅東口前に49名が集合し三部構成で実施しました。
【一部】福岡市埋蔵文化センターにて、池崎所長より「ふくおかの古代遺跡」の説明と発掘遺品の見学を行いました。
【二部】九州の古代官道(西海道)なかで、当時の博多津と大宰府政庁を結ぶ「水城東門ルート」現在の板付中学校~
        JR博多駅まで8kmを元気よく歩きました。
【三部】博多駅筑紫口「毛羽屋」にて、本年一年間6回実施の総まとめ「忘年会」となりました。(野田 弘信)

奈良・平安時代に九州を治め、大陸との外交や軍事面を担った役所「大宰府政庁」と、海外使節向けの迎賓館「鴻臚館」を結んだとされる古代官道「大宰府官道」。今回は水城東門ルートの西鉄雑餉隈駅をスタートして、久爾駅くにえき(西日本新聞印刷工場)~美野駅よしのえき(JR博多駅 )までの8kmを歩きました。
幅12mの直線道路が2本、古代官道西門ルートと東門ルート
小雨の中 西鉄雑餉隈駅に10時に集合、途中、歌手・俳優の武田 鉄矢さんの実家に寄りました。
井相田遺跡
福岡市埋蔵文化財センター

遺跡の数は福岡市だけでも950ヶ所以上あるそうで、この福岡市埋蔵文化財センターは、そんな福岡市の遺跡から出土した考古資料を所蔵・管理し、さらに保存処理・分析調査している施設です。収蔵資料や発掘方法を公開。当日は館長より、保存倉庫や資料室、処理の様子等を案内していただきました。

福岡市埋蔵文化センター玄関前の参加者
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高畑遺跡 タカバタケ イセキ(警察学校)
弥生時代後期 環濠、墳墓、貯蔵穴、構
板付遺跡

日本最古の稲作集落のひとつである板付遺跡は、集落、墓地、水田を持つムラを形成していた。標高11~12mの低い台地に集落を設け、東西の沖積地を水田としていたらしい。集落にはV字形断面の環濠をめぐらし、さらに台地の周囲を水田の用水路をかねた溝が取り囲んでいる。弥生文化が成立期に達した時代の重要な遺跡として、国指定史跡に指定されています。

平成14年2月の第13回 金隈・板付遺跡HPへ
福岡市・弥生会館での昼食
  那珂君休(くんりゅう)遺跡(下水道終末処理場)
弥生時代から中世の水田遺跡。弥生時代後期の巨大な井堰や、古墳時代の地形に沿った小区画水田、中世の大区画水田の跡などが確認されていて、特に古墳時代の水田は遣存状況がきわめて良く、また弥生時代の井堰からは農具など大量の木製品が出土したそうです。
御笠川と諸岡川との合流
板付遺跡への用排水路は諸岡川から引き込まれて、水路には井堰があり、水田が開かれ日本で最も早く稲作農耕が開始されたそうです。
紅葉の扇公園
山王公園(博多区山王1丁目9番)
巨大雨水調整池プール
この野球場、地上から1メートル80㎝程下がっており、豪雨に見舞われた場合はこの野球場自体に雨を貯めることができるそうです。その野球場の下が雨水調整池となっており、最高で約3万トンの水を一時的に貯めることができるそうです。
日吉神社
この神社は、野球場や多目的広場がある福岡市立山王公園の敷地の中に存在し、山王緑地保全地区とされる雑木を鎮守の森としており、その社領には社殿のほかに稲荷神社(山王稲荷神社)などを擁し、五穀豊穣、開運、鬼門除け、家内安全、安産の神などとして、時に『山王様』とも呼ばれているそうです。
忘年会(手羽屋)
本年度の忘年会は博多駅前の手羽屋で開催しました。おいしい料理と飲み放題のうまい酒で楽しく会員の親睦を図りました。