【日時】
平成28年4月5日(火)  AM10:00 粕屋町立図書館前に集合
【参加人員】   34名
【コース】  粕屋町立歴史資料館見学~糟屋町役場/サンレイクかすや~駕与八幡宮参拝~子供広場横~芝生広場横~古の浦池流入口~やまびこ橋~バラ園~展望広場~水鳥観察小屋~かすやドーム(昼食)~交流広場~歴史広場~さくら陸橋~サンレイクかすや~糟屋町役場~粕屋町立図書館前(解散)
江戸時代、筑前黒田藩では領国の安定した農業用水確保の為、各地に人工溜め池を沢山築造しました。その中でビック3が「一に白水(春日市)ニに感田(直方市)三に粕屋の かよういちよう 駕興丁(粕屋町)」と現代でも言われている大きな池です。今回はその中で、さくら満開の「駕興丁池」周辺を歩きました。この池は一周が4,2195mで10周すれば42,195kmになり、マラソンランナーの方々の練習コースとして県下で有名な池です。まずは、JR長者原駅の近くの粕屋町歴史資料館に集まり「駕興丁池築造の秘話」について学び、今から200年前地元の農民の努力によって、130年の歳月を費やし、やっと完成したことを知りました。今では、篠栗町の若杉山から流れ出る水を貯めて、粕屋町内の農地だけでなく福岡市箱崎周辺まで配水しているそうです。昨年10月の春日市の白水池周辺を歩いた事を思い出し、今回も先人達の業績に敬意を捧げ「我々現在有るのはご先祖のお陰」と感謝々々の念で歩きました。
  歩行距離6km      野田 弘信
 
 粕屋町は1957年(昭和32年)、大川村と仲原村の2村が合併したことにより誕生しました。その後、都市基盤の整備や、鉄道の開通など交通網の充実もあって次第に増加。隣接する福岡市のベッドタウンとして、発展を続けています
粕屋は、福岡県北西部に位置し、西に福岡市、北に久山町、東に篠栗町・須恵町、南に志免町と1市4町に隣接しており、JR福北ゆたか線(篠栗線)と香椎線、国道201号線、福岡都市高速4号線、九州縦貫自動車道等が縦横に走る交通の利便性の良い町です。筑前三大池の一つである駕与丁池をはじめ、大小の溜池が散在し、町を東西に流れる須恵川と多々良川が肥沃な平野を形成しています。町の産業は、昔は米作の農業が主要産業でしたが、 近年では、福岡市や福岡インター、博多駅、福岡空港に隣接していることから、流通業務団地の開発が続き、卸売業が町の主要産業となっているそうです。
 天候に恵まれ10時に粕屋町立図書館集合し、館内にある歴史資料館を見学し、駕与丁池へ
駕与丁池は700本の桜があり、花吹雪が舞う絶好の花見になりました。
 駕輿丁池
駕輿丁の「駕」とは乗り物の意味で、「輿」とは御輿(みこし)(神のみたま)のことで、「丁」とは仕丁(しちょう)(つかえのちょう)として身分の高い人を運ぶ人々(しゅうだん)をさします。
 
駕輿丁池遺跡群(かよちょういけ、いせきぐん)
駕輿丁区を中心に広がる駕輿丁池は、昔は、筑前三大池の一つに数えられ、江戸時代元禄10年(1697年)郡奉行川村茂右衛門によって人工ちくていされ、現在の形になったと古文書には記録されています。
しかし、池の底からは旧石器時代(約2万年前)の石器や縄文時代の石器など、様々な遺物が採集できることから、かなり古い時代から粕屋町に人々が住み始めたこん跡が発見できる遺跡群でもあります。
池の東側には、奈良~平安時代にかけて寺院がそう建されていたと見られ、現在は「駕輿丁廃寺」(かよいちょう、はいじ)と呼ばれています。具体的な建物の配置などは判っていませんが、中央公民館に保管されている石からは、約22メートル近くの塔が建っていたのではないかと推定されています。
 
駕与丁池の堤防は、農業用水確保のため、1697年(元禄10年)に、福岡藩の郡奉行であった川村茂左衛門が旧駕与丁池を2分する形で築かせたものといわれています。現在も灌漑用のため池として大きな役割を果たしています。また、三群山系を背景に、池全体が公園化され、四季の営みを体感できる場所になっています。
この池の周囲は4.2195キロメートルと、あの大濠公園(おおほりこうえん)の2倍以上の長さそしてフルマラソンの距離10分の1。池の周囲は自然を楽しみながらの散歩やジョギング、また、水鳥の観察小屋やアスレチック等の遊具も設置されています。四季折々の花が咲き、4月のサクラや5月・10月のバラの開花時には、町内はもちろん町外からも大勢の人々が訪れます。5月には「バラ祭り」、7月には「商工会花火大会」、10月には「かすやよさこい祭り」などのイベントも多数催されています。また、池のほとりには、総合体育館「かすやドーム」や生涯学習施設「サンレイクかすや」もあり、歴史を刻む灌漑の役割だけでなく、景観的にも優れ、広域的にも親しまれ、町民の誇りでもあるため池です。
 
駕与丁公園の遊歩道一帯に約700本の桜の木があるそうです。今日は満開は過ぎたがまだまだ綺麗な桜並木には多くの花見客でにぎわっていました。
駕輿八幡宮(かよいはちまんぐう)での参拝
神功皇后が休憩したお宮
このお宮は、神功皇后が応神天皇を出産されるため香椎の宮を出発され、宇美八幡宮に行幸されたとき、この地で休息されたので、ここに住んでいた人々が祭神したのが、駕輿八幡宮の由来とされています
 最大の見所のひとつ「バラ園」では、5月に赤・白・黄色と色とりどりのバラが咲(さ)き乱(みだ)れ、初夏の新緑に映(は)えるすばらしい風景が広がります。
集合写真     この写真はクリックすると拡大します
 古の浦池流入口
筑前三大池のひとつと称(しょう)されるだけあって、その豊かな自然の恵みから、池の中にはコイやブラックバス、ナマズ、果てはスッポンまで生息しているそうです。
水鳥観察小屋
駕与丁公園は水鳥がたくさんいることで有名で園内に水鳥観察小屋が二か所設置されています。
 総合体育館「かすやドーム」で昼食          駕与丁開拓碑 八重桜も開花
 桜の絨毯に花吹雪の中の桜並木は今が一番綺麗で風情がありました。
  集合写真     この写真はクリックすると拡大します
 
一周が4.2195kmで10周するとフルマラソンになるように計算された公園。盛りは過ぎ散り始めで桜吹雪が舞う桜並木は風情があり、今年最後の花見を楽しみました。
  予定より早く、JR長者原駅前で解散    鉄道はJR篠栗線(福北ゆたか線)及び香椎線が交差
 今回の歩こう会は天候に恵まれ、一周が4.2195kmで10周するとフルマラソンになるように計算された公園を気持ちよく歩きました。又桜の絨毯や桜吹雪が舞う桜並木は風情があり、今年最後の花見を楽しみました。本日は大変おつかれさまでした。
次回の第93回歩こう会は平成28年6月7日(火))  ソフトバンクホークス筑後を歩く。
歩こう会100回まで後8回(1年半)です。頑張りましょう