【日時】
平成24年10月2日(火)
【参加人員】      46名
【コース】   伊都歴史資料館~細石(さざれいし)神社~三雲南小路遺跡~井原鎚溝(やりみぞ)遺跡~石ケ崎支石墓~平原歴史公園(旧藤瀬家住宅/平原遺跡~銭瓶塚古墳~狐塚古墳~怡土小横~ファームパーク伊都国(昼食)伊都歴史資料館(ビデオ映写)~館内学習~駐車場で解散
糸島市怡土(いと)地区一帯は「日向峠より朝日が昇る伊都国、今に残された遺跡より太古の息づかいが聞こえてくる!!」今から1600年前に中国の歴史書に明記されていた「伊都=怡土=糸」そのものです。
10月2日黄金色に実った稲穂!山は青き、水は清き!弥生時代の田園風景をイメージして、午前中は、朝から清々しい秋のそよ風!を受けながら、伊都国歴史博物館を起点として三雲-井原-平原-曽根遺跡群などの王墓コース7kmを元気に歩きました。 午後は、フアームパーク伊都国にて、郷土料理「ひみこ」をいただき、博物館内でわが国最大の国宝「内行花文鏡」など展示品の解説を受け、まさしく古代史の勉強会の一日でした。  (野田 弘信)
写真撮影:原田和夫:田中武忠
伊都国歴史博物館前駐車上に46名集合、今回初参加者の戸田明利さんを紹介。
 (本日の歩くコース図) 
伊都歴史資料館 
丁度10年前にも伊都国歴史散策コース歩いたが、伊都国博物館がリニューアルされたことを機会に怡土城跡を省く上記コースを歩く。 博物館には平原、三雲南小路遺跡他より出土した多数の副葬品銅鏡、勾玉、管玉、刀、銅矛等々の中から国宝40点ほどが展示されています。
 今回は開催地、西地区の浜地和夫地区委員に全面的にご支援をいただきました。  博物館、横の怡土学校では秋の運動会が開催されていました。
 細石(さざれいし)神社
祭神はコノハナサクヤヒメノミコト、イワナガヒメノミコト 社名のさざれいしから「君が代」の起源がこの地域にあるとの説もあります。
三雲南小路遺跡(弥生時代中期後半、紀元前1世紀頃)
周溝をもつ巨大王墓で1号、2号甕棺が出土。1号は王、2号は王妃と考えられています。
井原鎚溝(やりみぞ)遺跡 
田んぼの中に掲示板だけで墳墓の遺構はありませんでした。
石ケ崎支石墓(弥生早期~前期、紀元前4~前2世紀頃)
稲穂が実る秋晴れの心地よい気候の中、元気よく歩きました。黄色い案内旗は浜地さんお手製です。 
 
 
 平原歴史公園(旧藤瀬家住宅)
糸島市神在にあった藤瀬家住宅は、建築されたのが江戸時代にさかのぼる歴史ある住宅として知られていました。平成12年には住宅の全面改築が計画されたため、前原市教育委員会は住宅の建築学史的調査を実施し、その結果この住宅は元文2(1737)年に建築された貫重な建築物であることがわかりました。市教育委員会は、解体された建築材を藤瀬家から譲り受けて保管していましたが、平成17年度の平原遺跡環境整備工事にあわせて平原歴史公園の一角に移築復元しました。また、市の貫重な文化遺産として後世に伝えるため、糸島市の文化財に指定されました。(糸島市HPより)
この写真はクリックすると拡大します
平原遺跡(弥生時代考後期、2世紀頃) 
この遺跡は伊都国の王墓と考えられる1号墓を中心とした墳墓遺跡で、昭和40(1965)年に発見されました。 発見は偶然によるもので、土地の持主がミカンの木を植えるための溝を掘ったところ、多数の銅鏡の破片が出土しました。 そこで原田大六(はらだだいろく;故人)氏が調査主任となって、大神邦博(おおがみくにひろ;故人)氏とともに発掘調査が行われました。
1号墓は14mx12mの四隅が丸い長方形でその中央に木棺が埋葬されていました。この墓は弥生時代終末期(約1800年前)に造られたものです。副葬品は銅鏡40枚、鉄刀1本、ガラス製勾玉やメノウ製管玉などの玉類が多数発見されています。 銅鏡のなかには直径46.5Cmの内行花文鏡が5枚ありますが、
これは日本最大の銅鏡で非常に貫重なものです。また、ひとつの墓から出土した銅鏡の枚数も弥生時代としては日本一で、伊都国王の墓にふさわしい内容です。この墓に葬られた人物は女性、すなわち女王ではないかと考えられています。 その理由は、副葬品の中に武器がほとんどないこと、ネックレスやブレスレットなどの装身具(アクセサリー)が多いこと、中国で女性が身につける「耳とう」といわれるイヤリングが副葬されていることです。(糸島市HPより) 
 今回の第71回歩こう会  (クリックすると拡大します)
10年前の写真  第12回 歩こう会(2002年10月1日開催)   (クリックすると拡大します)
 銭瓶塚古墳(古墳時代中期、5世紀頃)
この古墳はOB会会員、西原正幸さんの敷地内にありました。 西原さんありがとうございました。
 
 狐塚古墳(古墳時代中期、5世紀頃)
埋葬施設は横穴式石室と小型の竪穴式石室で現在は埋め戻されて見ることが出来ません。卑弥呼のおばさん役に扮した熱心なガイドさんより説明を受けました。
 
 怡土昼食・休憩
昼食は隣接のフアームパーク伊都国で赤米が入った郷土料理「ひみこ」いただきました。
 
 館内学習
午後からは館内学習で、研修室でビデオ鑑賞し予備知識を付け、3班に分かれガイドさんの案内で各階の国宝展示品の解説を受けました。今日は十分に、古代史を学ぶことができた歩こう会でした。
 
 
博物館の学習ではわが国最大の国宝「内行花文鏡」など展示品の解説を受け、まさしく古代史の勉強会の一日でした。
終了後は駐車場で解散となり、本日は大変お疲れ様でした。