【日時】
平成24年6月6日(水)
【参加人員】    42名
【コース】   福岡市・アイランドシテイ中央公園~照葉小中学校~水ぎわ遊歩道~あいたか橋~御島かたらい橋~国際交流庭園~ぐりんぐりん(昼食)~海ノ中道大橋~雁ノ巣レクリエーションセンター(野球場・サッカー場)~海水淡水化センター(まみずピア)雁ノ巣レクリエーションセンター
6月6日は朝から快晴!博多湾に吹く風は初夏の潮の香りで心地いい!!アイランドシティ中央公園に42名が集合。ここは、福岡市が「人が暮らす港」を標榜しているだけに、高層マンション・高級住宅・小中一貫校・公民館・病院など諸施設が完備され、人口5千人・学童7百の人々が暮らしています。この照葉校区と博多湾が接する「水際の遊歩道」を歩きながら、海中を見ると「海のゆりかご」海草アオモが再生し、綺麗な水辺をつくりあげていました。その他、見るところがいっぱいありました。
①  オオマダラチョウ(蝶)の一生が見られる「ぐりんぐりん」
②  ソフトバンクの「雁の巣球場」アビスパの「サッカー訓練場」
③  玄界灘の海水を市の水道水に変える海水淡水化センター「まみずピア」etc
今回は「現在から将来へ」&「私達から孫達へ」の現代遺産再発見の歩こう会だったとおもいました。
ご協力いただいた皆さんに感謝!(野田 弘信)
写真撮影:福永攻治・笠井雅弘
アイランドシテイ中央公園に集合
第69回歩こう会は福岡市東区・アイランドシテイ・雁ノ巣を歩くコースです。アイランドシテイ中央公園のバス停前にAM10:00に集合
本日のコースの説明を受けて早速、アイランドシテイの住宅地や学校を通り、綺麗な水ぎわ遊歩道を歩いて体験学習施設グリングリンに向かいました。

今回歩こう会の初参加は井口敏明さんです。 
   
綺麗な分譲住宅地や小中学校を歩く。 会うのは若い親子づれで老人には会いません。
アイランドシティでは、自然素材やリサイクル可能な素材を活用するとともに、道路には道路交通騒音を抑制する排水性舗装の採用し、歩道にはヒートアイランド現象を緩和し、雨水の循環を助ける透水性舗装を採用するなど、環境に配慮した道づくりを行っているそうです。
   
 水ぎわ遊歩道を歩く
アイランドシティの外周緑地と遊歩道
 
 
アイランドシティと香住ヶ丘地区を結ぶ海上遊歩道が工事は完成し整備中でした。
海上遊歩道が完成すると、御島海域を歩いて“ぐるっと一周”できるようになって回遊性が増し、これまで以上に海辺が身近になり、地域の魅力アップにも繋がるそうです。
この海岸で毎年東区の花火大会が盛大に開催されます。この2枚は昨年10月15日に開催された花火大会を撮影した写真です。 
   
 アイランドタワースカイクラブ(3棟の超高層マンション)
この街のシンボルタワーでどこからも見えます。
このマンションは中央の六角形の敷地の1つおきの辺と、直方体をした3棟が各々の底面の1辺を共有して林立し、3棟が互いに上空の3箇所で渡り廊下(空中庭園)で連結する構造。総戸数は409戸。1棟の屋上にヘリポートが設置されている。完売とのこと。
 
 
国際交流庭園
公園の南側の歩道橋を渡ると、国際交流庭園がありました。国際交流庭園は、福岡市の姉妹都市オークランド、アトランタ(アメリカ)、広州(中国)、ボルドー(フランス)、オークランド(ニュージーランド)、釜山広域市(韓国)の6都市から出展された庭園で、各都市の特色が生かされた庭園で特に広州(中国)の庭園は花どんたく(第22回全国都市緑化ふくおかフェア)期間中から人気が高かったそうです。 
 
ぐりんぐりんの花壇で集合写真(後ろはアイランドタワースカイクラブの高層マンション)
(この集合写真はクリックすると拡大します) 
体験学習施設ぐりんぐりん(温室・屋上展望所の見学と昼食休憩)
この建物は2005年竣工。博多湾内の人工島、アイランドシティ中央公園内の緑の体験学習施設で温室内では蝶が飼育されている。干拓地という平地に、人工的な丘となるよう設計され継ぎ目のない1枚のコンクリート面が、螺旋を描きながら丘を形成しています。その複雑な構造を実現するため、三次元CAD、最適化手法による構造解析、数万枚に及ぶ施工図などで設計されました。。そしてその丘は、月日とともに植物に覆われ、より自然の丘に近づいていくそうです。 
孵化したオオゴマダラと金色の蛹 オオゴマダラの幼虫 
見学中にオオゴマダラが葉の裏側に卵を産みました。 
亜熱帯地方の植物を植えてある大きな温室の中に色々な蝶々がひらひらと飛び交っていました。
ぐりんぐりんの屋上
温室の屋根の屋上を歩く遊歩道
屋上からはアイランドシテイの町や巨大なクレーンがある港などが360度の大パノラマで一望できました。
 
 アイランドシティにある最新鋭の国際コンテナターミナル。
 雁ノ巣レクリエーションセンター(野球場・サッカー場)を歩く
 アイランドシテイ中央公園より、自家用車に分乗して雁ノ巣レクリエーションセンター駐車場へ。
ソフトバンクの2軍の試合を見学にと野球場へ 本日は練習日でなかったのでサッカー場へ。しばしアビスパ福岡の練習を見学。
海水淡水化センター施設の見学
雁ノ巣レクリエーションセンター駐車場より、再度自家用車に分乗して海の中道海浜公園に近接している海水淡水化センター(愛称)まみずピアに行き、日産5万m3の生産能力を誇る海水淡水化センターを見学。
 
(本日の研修のまとめ) 
(1)海水淡水化施設のメリットは渇水の影響を受けずに水道水の確保が出来ます。プラントがコンパクトであることから施設面積が小さくてすみます。 但しコストは水道水の2倍。
 
(2)海水淡水化の方法には、大別すると6つの方法があり、蒸発法・電気透析法・LNG冷却熱利用法・透過気化法・太陽熱利用法・逆浸透膜法です。実用プラントの実績がある方法としては蒸発法の実用化が最も早く、次に電気透析法がかん水脱塩用に開発されてきました。近年では、省エネルギー化に最も適した方法として当センターでも採用している逆浸透膜法による海水淡水化が開発されて急速に実用化が進んでいます。 
 
(3)日本の淡水化施設は大規模なものは,福岡市の「まみずピア」(5万立方メートル/日)と沖縄県の北谷(4万立方メートル/日)の2カ所で,残りは千立方メートル/日以下の小規模なものです。 
 
(4)海底にある取水施設は海岸から約640メートル、水深約11.5メートルの海底に約2万平方メ-トルの広さで埋まっています。工事は、海底を一旦掘削した後、取水パイプを設置して砂ろ過層を形成しながら再び同じ海底面まで埋め戻しして作っています。ちなみに埋め戻しに使用した砂は、福岡市西区西浦沖の砂を使用しています。 
 
 まみずピアは福岡地区水道企業団が管理運営をしています。まみずピアとその関連施設の維持管理は、平日は、約20名程度の職員で管理運営しています。まみずピアと関連施設の監視は、2名の操作員が常駐して行っています。(2名4班制)
   
当施設の水と水道水の比較  カルキの臭いがないので自然な味でした。
   
福岡市、『飲む海水〜玄界灘の水〜』を本日発売。500ml入りで200円

福岡市は4月27日(金)に市役所本庁舎1階ロビーにオープンするカフェで、全国的にも珍しい海水淡水化水入りペットボトル「『飲む海水」〜玄界灘の水〜』を発売します。
福岡市東区にある海水淡水化施設『まみずピア』で処理された玄界灘のとれたてフレッシュな海水をボトリング。500ml入りで価格は200円(税込)。
日ごろ(福岡市水道局管内の)私達が使用している水道水は、淡水処理された海水と浄水場でオゾン処理された水などをブレンドしたものが供給されていますが、この『飲む海水』は浄水場で混ぜる前の100%ピュアな海水淡水化水でできているそうです。
 
本日の2枚目の集合写真   (この集合写真はクリックすると拡大します) 
見学後 世話人野田さんより 次回9月4日の歩こう会は下関市角島へのバス観光との説明がありました。
集会後は雁ノ巣レクリエーションセンター駐車場まで自家用車に分乗して解散となりました。大変お疲れ様でした。