長崎街道(筑紫~原田宿~基山~田代宿)を歩く
【日時】  平成16年2月3日(火)
【参加人員】 49名
【コース】  西鉄筑紫駅前⇒筑紫神社⇒原田宿⇒五郎山古墳⇒国境石⇒白坂陣屋敷⇒基峰靏酒造今町
            ⇒昌町追分石⇒田代宿⇒八坂神社/昌元寺⇒代官所跡/東明館跡⇒問屋場跡(サロンパス)
            ⇒追分石⇒JR田代駅

2月3日(火)西鉄筑紫駅に49名が集合。 早速筑紫神社に参拝、味酒宮司より「筑紫の国号」発祥の由来について説明を受ける 続いて長崎街道「原田宿」跡を通過、近くにある五郎山古墳を見学、しばし1600年前の古代にタイムスリップ!昼食は福岡・佐賀県境にある三国坂と基山のPAのレストランで、おもいおもいの食事をいただく。午後は佐賀県。 旧街道の風情がよく残っている白坂~木山口~今町の道筋を、江戸時代の気分に浸りながら気分よく歩き、「配置売薬」で有名な対馬藩「田代宿」の代官屋敷や本陣跡などを散策。 JR田代駅で解散。 本日の歩行距離12Km。        
                                                                                                        (野田 弘信)
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筑紫神社
JR原田駅から北へ約700mの小高い丘にある。その歴史は古く、起源について次のような話が伝えられる。奈良時代に編さんされた『筑後国風土記』に、「筑後の国はもと筑前の国と合わせて一つの国であった。この二つの国の間の山に狭く険しい坂があり、往来の人が乗ったしたぐら(鞍のしたに敷く敷物)がすり尽くされた。そこでこの坂を「したぐらつくしの坂」といった。またこの境の上にあらぶる神がいて、往来の人の半分は生き、半分は死んだので「人の命つくしの神」といった。また死者をほうむるためにこの山の木を伐って棺(ひつぎ)を作ったので木を切りつくしてしまった。そこで筑紫君(つくしのきみ)と肥君(ひのきみ)が占って、筑紫君の祖甕依姫(みかよりひめ)を巫女としてこの神を祭ったところ、それ以後往来の人は、害されることがなくなった。それで「筑紫神」といい、筑紫国と言われるようになった。」と伝える。筑後や肥前からの道が基山を越えて筑紫の平野に出て来た所に、この神社はまつられている。昔から交通の重要な場所であったのであろう。中世には筑紫氏がまつるようになり享徳二年(1453)、神殿を建てたという記録が残るが、筑紫氏の没落と共に、神社も衰退した。現在の神殿は、寛文二年(1662)の再建である
 
原田宿
原田宿は、筑前六宿街道の南端にあって、肥前国と筑後国に接した国境の宿場でした。そのため、六宿街道北端の黒崎(北九州市)および唐津街道西端の前原(福岡県糸島郡)とともに国境の三宿として「関番所」が置かれていました。原田関番所は、三国坂を下って南構口にはいった右側にあり、往来手形を調べる関番(番所役人)がいました。領内の交通手続きは厳しく、旅人は関番から領内通行許可の添手形を発行してもらい、藩境を出る時その添手形を藩境の関番所に渡しました。帰路ふたたび入国の時に、その添手形に宿代官の裏書証明をもらって、出国の際には藩境の関番所のそれをかえさなければなりませんでした。不審な者は国境まで追い返されました

 
五郎山古墳
国指定史跡である五郎山古墳は古墳時代後期(6世紀後半)頃のものとみられ、この地方では最大級の円墳で、壁に装飾を施された大変美しい墳墓です。
 発見されたのは昭和22年(1947年)3月で、同年11月に福岡県教育委員会が発掘調査を行いました。国指定史跡として指定されたのは昭和24年(1949年)の7月13日付となっています。副葬品は盗掘を受けており、特に目を見張る出土品はありませんが、墳墓の位置が筑前・筑後・肥前の三国境という要衝に置かれていることや、珍しい装飾古墳であるということなどからこの地域に君臨した一大豪族が葬られてあったと推測できます。壁画は弓を引く狩人や、様々な動物、建物、船、太陽と思われるものなどが描かれており、生前の生活の様子を象徴して描かれたものなのでしょうか?どちらにしても1400年前の生活の様子をうかがうことができます。
長崎街道(原田宿~田代宿)
福岡と佐賀の県境三国峠の国境石(これより西肥前の国対馬領) 基山町の長崎街道

基山の猿田彦大神 長崎街道 今町
基峰靏酒造  銘柄「基峰鶴」は国の特別史跡基肄城がそそり立つ基山の山懐を 悠然と舞う鶴の優美な姿から名づけられたもの 基山の陣屋跡(馬の手綱を縛る鉄の輪環がある
田代昌町追分石(たしろしょうまいまち)